山梨学院パブリシティセンター
 
山学高・樋口さん冬季インターハイでアナウンスの大役〜
〜フィギュア競技の開始・閉会式、競技進行を務める〜
〜父親の死を乗り越え、堂々とやり遂げる〜

1月22日から26日までの日程で山梨県開催された「平成29年度全国高校総合体育大会冬季大会(インターハイ)」スピードスケート競技、フィギュアスケート競技が甲府市と富士吉田市で熱戦が繰り広げられた。このうち、甲府市小瀬公園アイスアリーナで行われたフィギュアスケート競技の開始式から競技進行、閉会式のメインアナウンスを担当したのが山梨学院高放送部の樋口美月さん(1年)。樋口さんは10月に行われたYBS杯放送コンテスト朗読部門で2位となり、12月の山梨県高校総体冬季大会の司会に抜擢された。さらにそれを聞いた役員にインターハイでの司会、アナウンスを勧められた。今回のアクティブは、全国大会での大役を1年生でありながら堂々と務めあげた樋口さんに本番や、やり終えた心境などを聞いた。

36都道府県の選手約1050人が氷上で熱戦を繰り広げた「第67回全国高等学校スピードスケート競技・フィギュアスケート競技選手権大会」に山梨学院高校からは、フィギュア競技に2人、スピードスケート競技に男子1人が出場した。残念ながら山梨学院勢の成績は振るわなかったが、山梨学院高校の生徒は裏方でも光を放った。今大会のフィギュアスケート競技の運営は、山梨学院高、甲府東高、城西高の生徒会が受け持ち、裏方として運営を支えた。中でも大会と競技を進行するメインアナウンスの大役を山梨学院高放送部の樋口美月さん(1年)が務めた。開始式の司会進行から競技進行、26日の閉会式まで多岐にわたり担当した。連日、選手をコールする声と結果を告げる樋口さんの癖のない柔らかな声が会場に響き渡った。樋口美月さんは「全国大会なので最初は緊張して思うようにいかないところがあったのですけど、2日目ぐらいから流れが分かってきて、やってみてすごく楽しかったです。一番の主役は選手で私はサポートなので、それなりにはいつもベストを尽くそうと思っていましたが、個人的にはすごく良い大会だと思いますし貢献できたと思っています。このようなところで自分の声を聴いてもらえるのは、やりがいもありうれしかった」と振り返る。

樋口美月さん(ひぐち みづき 山梨学院高校進学コース1年 放送部、生徒会に所属) 
甲府市長松寺在住 母親の本人の二人家族。

樋口さんに12月31日大晦日、悲しみが襲った。娘の晴れ舞台を楽しみにしていた父親が病気で亡くなったのだ。「話をいただいたのは12月の県総体のすぐ後で、父親も時間があったら見に行きたいと言っていたくらい期待してくれました・・・」。樋口さんは亡くなった父親に喜んでもらおうと悲しみを心に閉じ込め、大会までの短い期間を練習に打ち込んだ。「母親と祖母は開始式に見に来てくれたんですが、今、亡くなって一月でつらいと思う時もありますが、父が喜んでくれると思って今回の大会に参加させてもらい良い経験になりましたし、やって本当に良かったです」と天国の父親に報告する。

高校に入り放送部に所属した樋口さんが初めて出た大会が昨年10月に行われた「YBS杯放送コンテスト・朗読部門」。「一生懸命頑張って練習はして臨んだんですけど、まさか2位になるなんて思ってなく、それからいろいろな仕事がくるようになってうれしく、自分でもびっくりしています」と笑顔で話す。放送部では朗読を専門としているが、話がくるようになり、司会もアナウンスにも興味が出てきた。始めたきっかけは特別にはないというも、本を読むことやせりふを読むことが昔から好きだったという。現在は、生徒会との掛け持ちで忙しく、放送部に顔を出せない日も多いが発声練習は毎日欠かさない。また、司会やアナウンスの依頼が多くなるとともに、人の名前の読み方や、周りの情報などを得るための勉強にも力を入れている。朗読の魅力を訊ねると、「同じ本の同じ場所を選んでも読む人によって全く違うので、読んでいる人の考え方を多面的に感じてられるというのも魅力ですし、また、目が見えない方とか身体の不自由な方とかにも楽しんでもらえるものだと思っていますし、読めば読んだだけ世界が広がるものだと思っています」と魅力を語った。樋口さんの話す姿は、高校1年生とは思えない落ち着いた物言いだが、友達が評するに普段の姿は明るく活発で放送している時と別人だと言う。

将来的には、声の仕事に就きたいというが「高校にいる間に朗読を動画サイトとかに挙げて目の見えない方とかに読んであげたり、小さい子どもに読み聞かせをしたいと思っていて、そのために練習や司会などをさせてもらい、それを基礎に最終的には多くの人たちに私の声で喜んでもらえる人を増やしたいと思っています」と意欲を示す。「今は話すことだったらどんな小さなことでもところでもするし、させてもらいたい」と人に伝えたい気持ちに溢れていた。「自分の夢を広げるためには勉強を広げなくてはいけない」と最後まで前向きな言葉に満ちていた。天国の父親も目を細め娘の飛躍を応援している。

文(K.F) 写真(平川大雪 藤原稔) 2018.2.1

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